こんにちは、timcoです。
「妊娠した中学生や高校生が、誰にも相談できず生まれたばかりの子どもを遺棄した」というニュースは途切れることがありません。
私は不妊治療という経験をし、結果自分と血のつながった子どもは授かることができないという結果になりました。
日々の不幸なニュースを聞くたびに、正直な気持ちを言えば
ドロドロした感情が生まれて来ます。
ただ、同時に思うのです。
この結果は避けられなかったのか?
ぼくは無関係と言えるのか?
子どもを遺棄した人たちを養護するつもりなど毛頭ありません。彼らは責任がないというつもりも全くありません。
ただ、間違った性教育や相談しようにも出来ない環境を作り出してしまったのは我々大人の責任ではないでしょうか?
そう考えると「ぼくには全く関係のないことだ」と胸を張って言うことなんて出来ないんですよ。
上述の通り、私は血の繋がった子どもはいません。
ですが、現在は里親として血の繋がりは無い子どもを預かろうとしています。
里親として「正しい知識を伝える」ということは絶対に必要だと思うんです。
今回のブログでは、不妊治療を経験した私が現在の性教育に思うことや、今後の「性」についてのあり方について持論を発信したいと思います。
目次
「性について考えることは恥ずかしいこと」と蓋をする日本
日本では「性」について考えたり発言したりすることに対して「いけないこと」として蓋をする文化があります。
例えば、小学校高学年〜中学生のような思春期で性に興味を抱き始めた年頃の子ども達が
子ども「こどもってどうやったら出来るの?」
親「・・・・・・コウノトリが運んでくるのよ」
こんな受け答えしていませんか?
そうやってはぐらかされた子ども達がまず出会う最初の性が、「AV」だったりします。
「性」というと、まずはAVであったり風俗であったりというような偏ったイメージを持ってしまったりする人もいるのではないでしょうか?
すべてのAVが悪いとは思ってません。もちろん、私だってお世話になることはあります。
でも、あれはあくまで芸事ですよね。男優も女優も「誰かに見られる」事を意識して過剰に演じているものです。実際のSEXは全く違いますよね。
「性=イケナイモノ」として蓋をして、子ども達に正しいことを教えない。
そして、子ども達が間違った知識を自分で得てしまって、望まない妊娠をしてしまう。
妊娠したらしたで、大人達はその子たちを「お前たちはイケナイ事をした!」と責め立てる。
よく考えてください。その子達を本当に責められますか?
子ども達が性に興味を持つことは避けられない、避けちゃいけないことだ
私は男性→女性が好きというストレートの立場からでしか話すことはできませんが・・・
どんな性的趣向であれ、子ども達が「性」に興味を持つことは避けられないと思うんですよ。
性と恋愛は表裏一体ですよね。
誰かを好きになった時、むしろ止めたり避けたりすることが出来ないものだと思います。
子ども達が「性」そのものに興味を持つことを抱くことを「ダメ」というべきではないんです。
むしろ、子ども達が「性って何なの?」と純粋に聞いてきたときに、はぐらかすんじゃなくて正直に答えるべきだと思っています。
僕たちが大人が、彼らが「性」に興味を持つことに対して蓋をせず、ちゃんと正しい理解をしてもらうことこそ正しい性教育だと思っています。
海外では性教育を小学校1年生から教えている
海外、特にオランダは世界でも一番性教育が進んでいる国だと言われています。
オランダでは小学校1年生から性教育をしているとのこと。
「思春期から性教育を始めるのでは遅い」と考えているようです。
実際、オランダでは10代での性交渉経験率は高いですが、10代の出産率と中絶率が世界でもきわめて低いです。
ぼくは「性」とは相手を大事に思う気持ちだと思っている
僕は「性教育」とは「自分と相手を大切にする方法」のことだと考えています。
自分のことだけではなく、相手のこともしっかり考えること。自分の身体のことを知り、相手の身体のことも知る。
ぼくは10代でのセックスが悪いとは思ってません。
ただ、正しく避妊具をつけたりすることの重要性、もし避妊具をつけないで行為をすることの危険性をしっかり認識することが重要だと思います。
自分を大事に、相手を大事に思えば、正しい性知識を持っていないセックスがいかに危険か分かるはずです。
それでも、もし望まない妊娠してしまったら
それでも、もし妊娠してしまったら絶対に誰かに相談してください
親でも、友達でも良い。もし、親や友達を頼れなかったら、児童相談所やNPO法人などでも良い。
相談にのってくれる大人はいるんです。あなたが育てられなくても、代わりにその子を幸せにしようと動く大人もいるんです。
「誰にも相談できない」とは思わないでください。
まとめ
私は自分とは血の繋がった子どもを持つことができませんした。
だからこそ、せっかく生まれた命を遺棄するという事が許せません。
子どもに対して「性」というもの「イケナイ事」として蓋をして、自分とは関係ないとする社会も大人も許せません。
性教育とは、自分と相手を大切にする方法を学ぶこと。
性教育は、恥ずかしかったりすることではありません。生きていく上で絶対に必要な知識です。
家庭や学校の中で、正しい性の知識を子ども達に伝えることが私達大人の責任だと思っています。
その責任が果たせないのなら、望まない妊娠をしてしまう子ども達を批判する権利なんて私達にありませんよ。