共働きで里親をするのは、制度的にはOKでも実際には結構厳しいって話。

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これから里親をやってみたいと思われる方や、里親に登録し始めた方は

「里親をするにあたって、今までの仕事はどうしよう・・・」

こんな疑問をもちませんか?

 

私達夫婦もまさにそうでした。

お互いの仕事に就いて今後どうするか悩みました。

結果として妻が元々働いていた職場を退職し、現在はフリーランス・在宅ワーカーとして働いてくれています。

 

今回の記事は同じように、

「里親をやりたいけど、今の仕事はどうしようかなぁ・・・」

と悩んでいる方に対して、1つの経験談として参考にして頂ければと思います!

 

里親要件として、制度上はどうなっているか?

まず、制度上はどうなっているか見てみましょう

厚生省が示しているパンフレット「里親制度をご存知ですか?」では、こんなQ&Aがあります。

 

Q:夫婦共働きでも里親になれますか?また、単身でも里親になれますか?

A:夫婦共働きや単身でも里親になれます。

里親制度の趣旨や制度をよく理解して頂き、子どもの年齢や状況に応じて、養育環境を整えて頂くことが必要です。

 

基本的には共働きでも里親にはなれるんです。

ただ、里親になるための要件は住んでいる地域の市区町村によって若干異なるそうです。

「共働きでも問題ない」とは要件に明文化されていない市区町村もあります。

まずは住んでいる地域の里親要件を確認してみてください。

 

里親要件に対する個人的な意見

色々な市区町村の里親要件を見ましたが、たとえ「共働きでも問題ない」と明文化している市区町村でも

これはどう判断すればいいんだ?

っていう記載がけっこうあったんですよね

 

たとえば埼玉県の場合だと・・

Q共働きでも里親になれますか?

A共働きでも里親になれます。子どもの養育に支障のない範囲での共働きは問題ありません。

参考:埼玉県 里親制度に関する質問と回答

 

この文章を読んだとき、ちょっと疑問に思いませんか?

 

養育に支障がない範囲ってどこまで!?

 

そう、この「業務に支障がない範囲」について、僕が探したなかでは明確に記載されているところはありませんでした

※もしあれば是非、教えてください!

 

「養育に支障がない範囲」ってどこまでなのか?

養育に支障があると判断される共働きはどこまでか?

例えば、「共働きで子どもを保育園に預ける場合」

これって実子だと普通にあることだけど、里親の場合は養育に支障があると判断されるのか?

 

例えば、時短勤務の家庭で、子どもが先に帰って家に一人でいる事が合った場合は?

 

「養育に支障が無い範囲」って色んな場合が考えられて非常にあいまいですよね・・・

 

里親登録と実際に委託されるのは別の話

子どもが居ない場合は、何らかの事情が無い限りは2人とも働いている事が多いと思います。

僕達もこのパターンでしたが、実際に委託されるとなると今までのように働くっていうのはわりと厳しい・・・

委託された子どもが乳幼児の場合は、保育園に預けるとか自分の両親が協力してくれるとかでないと、2人とも正社員を続けることは結構難しいですよね。

 

まず里親を行う前提として重要なのが、「あくまで里親登録する事と実際に委託されるのは別」ということ

 

実際に私達も、里親登録したときは夫婦2人ともバリバリ働いていました。

ただ、里親の登録は全く問題なく出来たんですよね

 

でも、登録後すぐに子どもが委託の話があったかというと、そんなことは無くて。

もちろん、委託はその時の子ども達の事情を最優先しますので、里親に登録した順番とかは全くないです。

「里親登録はされてるけど未委託」という里親は結構多いです。

【驚愕】養育里親の未委託率が80%を超える市区町村もあるって知ってた?

 

僕たち夫婦の場合はどうしたか

僕たち夫婦の場合は、妻の場合はタイミングよく

これまでの仕事をやめて、フリーランスとしてやっていきたい

と考えてた時期でした。

「自分が心から勉強・経験したいことを仕事にしたい」という妻の気持ちを応援したかった。

そのタイミングで里親の登録があったので、まさにグッドタイミングでした。

 

フリーランスは家にいながら働くことが出来て、時間の融通がきくので、まさに里親にはうってつけの働き方。

家で空いた時間に仕事をしながら、子どものことを見ていられる。

フリーランスで固定収入得られるはマジで最強

僕も大部分を妻に甘えてしまって、頭が上がりません笑

もちろん、妻だけが育児・家事をするような事にはならないように夫婦2人で支え合ってやっていきます

 

里親は、夫婦のどちらかが仕事の制限するしかないのが現実

これはあくまで僕の個人的感想ですが、実際に委託で優先されるのは

母親が仕事をやめている(家に居る)家庭

になっているのは間違いないと思います。

 

そして、実際に僕の周りの里親さんに話を聞いても、

「里親のためにこれまでやっていた仕事をやめました」

という人は結構います。

 

実際に預ける側(この場合は児相)からしてみれば

社会的養護が必要な子ども達に、愛情を注いでくれる大人がいつでも家にいる

そんな家庭を優先するのは当然だとも思うんです。

やっぱり子どもが家に帰ってきて、共働きの親が帰宅するまで「誰もいない家に子どもが一人」なのはあまり良くないでしょう。

愛着関係をうまく築けなかった子どもが預けられるからこそ、特定の大人が家にいるという環境はとても大事です。

 

ただ、実際には夫婦共働きをしなければ生活できない家庭だってありますよね

今働いている職場をやめることが出来ない人だっているでしょう。

実際、現在の日本は専業主婦の家庭はどんどん減少しており、共働き世帯が増加していますからね。

tomobataraki

出典:厚生労働省

 

今後も共働き世帯が増えていくことは変わらないでしょう。

 

まとめ:里親制度の社会や企業への普及を

重要になってくるのが、里親として子どもを育てることへの社会・企業の理解です。

まだまだ「里親」という制度は社会的には浸透していません。

言葉として聞いたことはあるけど・・・というのが大半ではないでしょうか?

 

実子を育てるならば「育休制度」を活用出来ること多いですよね。

でも、里親として育てる場合はまだ制度として理解されていないことが多いので「育休制度」が適用されないことがほとんど。

里親として子どもを育てることに対して、育休や時短勤務を受け入れてくれる企業が果たしてどれくらいいるでしょうか?

現在は、結局「現在の仕事をやめる」という選択肢を選ばざるを得ない里親さんが多いのでしょう。

やめなかったとしても、これまで通りの働き方をしていくのは中々難しいのが現実です。

 

共働き家庭と社会的養護が必要な子どもが増えている現在、社会・企業への制度普及と理解を進めて頂くことが不可欠です。

国として里親委託の普及を目指すのであれば、この問題にも取り組んでいかないと、いくら里親が増えたとしても結局は運営がうまくいかないのではないでしょうか?




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